辛い腰痛..。特にシニア世代と言われる方に頻繁に耳にするのが「腰痛」。
腰が痛いと、旅行をする時に気がかりになったり、他にもやりたいことを制限するようになるだけではなく、日常生活においてもストレスになってしまいますよね。
実は、この悩み、あなただけではないんです。
多くの人が、この腰痛に悩まされています。
そして腰痛の怖いところがもうひとつ。
放置すれば日常生活に大きな支障をきたし、活動の制限や精神的なストレスに繋がることも。
健康で充実した生活を送るためには、早い段階でトレーニングをすることがおすすめです。この記事では、シニアの腰痛の影響や予防できる方法と具体的なトレーニング、そして日々の生活で取り入れられる具体的な改善法について解説します。
ぜひ最後まで記事を読み、腰痛に負けない健康で充実した日々のヒントにしてみてくださいね。
腰痛は、多くの人にとって一度は経験する症状です。健康的で充実した老後を送りたいと考えている方にとって、腰痛は大敵。老化に伴う筋力の低下や、姿勢の悪化、長年の無理な体の使い方などが腰痛を引き起こす主な原因です。
老後に腰痛があると、以下のようなことが起こります
腰痛によってこうした悪循環に陥りやすくなってしまいます。また運動不足による心身の健康悪化だけでなく、精神的なストレスも引き起こすため、早い段階で腰痛対策を講じることが大切です。
2023年にWHOが発表した「世界平均寿命ランキング」によると、日本人の平均寿命は男女合計で84.3歳、健康寿命は74.1歳と、いずれも世界一です。
健康寿命とは「健康に問題なく日常生活を送れる期間」を指します。平均寿命と健康寿命の差は、日常生活に制限のある不健康な期間を意味し、日本人の場合、男性は約9年、女性は約11年です。
この「不健康な期間」の一因として「腰痛」が挙げられています。
腰痛が続くと、社会的な孤立感が高まり、鬱や認知症のリスクが高まることが研究でも明らかにされています。腰痛を放置せず、適切な治療や予防策を講じることが必要です。
腰痛はシニア層だけの問題ではありません。デスクワークが増加し、長時間同じ姿勢で座り続ける現代社会では、若い世代にも腰痛が広がっています。
特に、オフィスワーカーやリモートワークが主流となっている昨今、20代や30代で腰痛を訴える人が増えています。
また、スマートフォンやパソコンの過剰な使用により、姿勢の悪さが腰痛の原因となることも多々あります。若い世代の腰痛は、将来的に慢性化するリスクが高く、早期に予防や対策を講じることが重要です。
弱った筋肉は腰椎に過度な負担をかけ、結果として痛みを引き起こします。筋力を強化することで腰の負担を軽減し、腰痛を予防・改善することができます。
だからこそ、腰痛予防において、筋力トレーニングは非常に効果的です。
以下で筋トレやストレッチの重要性についてご紹介します。
腰痛を予防するためには、筋肉を鍛えてあげることも大切です
これから3つのポイントを紹介します!
・ポイント①腰を支える筋肉を鍛える
腰痛の原因の一つは、腸腰筋や脊柱起立筋など、腰を支える筋肉の衰えです。これらの筋肉を鍛えることで、腰痛を予防することができます。
・ポイント②筋肉の柔軟性を高める
年齢とともに筋肉の柔軟性が低下し、腰への負担が増えます。ストレッチを取り入れることで、柔軟性を保ち、ぎっくり腰のリスクを減らすことができます。
・ポイント③姿勢の改善
デスクワークやスマホ操作による悪い姿勢が腰痛を引き起こします。筋トレやストレッチを行うことで、姿勢を改善し、腰への負担を軽減できます。
運動やコンディショニング(心身を整えること)を行うだけで、かなり改善をしていきます。
腰痛を予防するためには、日常的にストレッチやエクササイズを取り入れることが重要です。ストレッチは、筋肉の柔軟性を高め、血行を促進することで腰痛のリスクを減らします。
以下にいくつかの具体的な方法を紹介します。
・ハムストリングストレッチ
床に座り、片方の足を伸ばし、もう片方の足を曲げます。伸ばした足のつま先に向かって体を前に倒します。20〜30秒キープし、反対側も行います。
・猫のポーズ
四つん這いになり、背中を丸めて(猫のように)息を吐き、次に背中を反らせて息を吸います。これを数回繰り返します。
・腰回し
立った状態で、腰を大きく円を描くように回します。左右それぞれ10回ずつ行います。
・ブリッジ
仰向けに寝て、膝を曲げます。足は肩幅に開き、ゆっくりとお尻を持ち上げ、肩から膝まで一直線になるようにします。数秒キープし、ゆっくり下ろします。10〜15回繰り返します。
・プランク
腕立て伏せの姿勢から、肘をついて体を一直線に保ちます。30秒〜1分間キープします。体幹の鍛錬に効果的です。
・スイスボールエクステンション
スイスボール(バランスボール)に腹ばいになり、両手を前に伸ばします。背中を反らせるようにして、上半身を持ち上げます。10〜15回繰り返します。
ストレッチやエクササイズは無理のない範囲で行い、痛みを感じた場合は中止して下さい。定期的に行うことで効果が高まりますので、習慣化を目指しましょう。
シニア層にとって、適切なパーソナルジム選びも腰痛予防の鍵です。年齢に応じた運動メニューや専門的なトレーナーが在籍しているジムを選ぶことで、安全かつ効果的に筋力トレーニングを行うことができます。
以下に、ジムを選ぶ際のポイントをまとめました。
①有資格者のトレーナーが在籍しているか
腰痛の予防には、専門的な知識を持ったトレーナーの指導が効果的です。特に「理学療法士」「柔道整復師」などの資格を持つトレーナーがいるジムを選ぶと良いでしょう。どちらも国家資格であり、信頼度の指標としては十分なものといえます。
②オーダーメイドのパーソナルトレーニングが可能
腰痛の原因や症状は人それぞれです。自分に合ったトレーニングメニューを作成できるジムを選ぶことが重要です。
③食事指導が受けられるか
健康維持には食事も重要です。食事指導を行っているジムで、栄養に関する知識を学ぶこともおすすめです。
腰痛予防の基本は、日常生活における姿勢の改善です。
特にデスクワークが多い方や長時間座ることが多い方は、背筋を伸ばし、骨盤を立てるような正しい座り方を意識しましょう。
定期的に立ち上がってストレッチをすることも有効です。1時間ごとに休憩を取り、数分間のストレッチや軽い体操を行うことで、筋肉の緊張を和らげることができます。
日々のルーチンに姿勢の改善を組み込むことで、腰痛の予防ができます。
骨や筋肉を健康に保つための栄養素は、腰痛予防に大きな影響を与えます。
・カルシウム
・ビタミンD
・マグネシウム
などは骨を強く保つのに重要で、筋肉の修復や成長をサポートしてくれるものです。
腰痛に悩んでいる方は、これらの栄養素を積極的に摂取することが推奨されます。
炎症を抑える食事も腰痛予防に役立ちます。
オメガ3脂肪酸を豊富に含む魚類や、抗酸化作用のある果物や野菜を取り入れることで、体内の炎症を抑え、腰痛の発症リスクを下げることができるのです。
また水分摂取も大変重要です。水分不足は、椎間板の脱水を引き起こし、クッション機能が低下して腰痛の原因になることがあります。
椎間板の水分含有量を維持するためには、日常生活で意識的に十分な水分を摂取することが必要です。
特に高齢者は水分摂取が不十分になりがちなので、意識して水分を補うことが大切です。
成人に必要な水分量は体重が50kgの人は1.7L、60kgの人は2.1L、70kgの人は2.4Lといわれています。
ストレスは腰痛を悪化させる要因の一つです。
ストレスが溜まると、体は緊張しやすくなり、特に腰や肩に負担がかかりやすくなります。定期的にリラクゼーション法や深呼吸、瞑想を取り入れ、ストレスを適切に管理することが大切です。
またトレスは痛みの感受性にも影響します。心理的ストレスが高まると、脳が痛みを感じやすくなる「中枢感作」という現象が起こり、軽い痛みでも過剰に感じてしまうことがあります。
これは、ストレスが神経系に与える影響により、痛みの信号が強化されるためです。
心身ともにリラックスする時間を設けることで、腰痛のリスクを軽減できます。ヨガや深呼吸などのリラクゼーション技法も、腰痛予防に効果的です。
そのためにも、コンディショニングというものを私たちメディフィットラボでは、おすすめしています。
腰痛は、年齢やライフスタイルに関係なく、多くの人が直面する問題です。しかし、パーソナルトレーニングやストレッチ、日常生活の姿勢改善、栄養管理、そしてストレスの適切な管理を通じて、腰痛を予防し、改善することが可能です。
今日から取り入れられる小さな習慣を通じて、腰痛のない健康的な生活を目指しましょう。腰痛対策は日常の中にあり、誰でも無理なく始めることができます。
継続することで、長期的な効果を実感できるはずです。第一歩として、記事にあるような対策を少しずつ実行していきましょう。